橋梁点検に関する資格「道路橋点検士」とは~講習内容と試験対策などまとめ~

どうも、ゆずぽんずちゃんです。

この記事では、一般財団法人 橋梁調査会の資格、「道路橋点検士」についてまとめます。

こういう少々専門的というか、マニアックな資格って検索しても公式の案内しか引っ掛からないことが多いんですよね。

僕が道路橋点検士を受験するにあたって、事前に知りたかったことや困ったことなどをまとめておきますので、受験される方は参考にしてください。

道路橋点検士とは

国土交通省は長さ2m以上の橋とトンネルについて、5年に1回の近接目視を基本とする点検を省令で規定しました。

それ以降、コンクリート構造物の点検業務が多数発注されています。

点検をするにあたって、点検者の技術力の向上や点検結果の精度、信頼性の確保を図るため、資格が整備されています。

簡単に言うと、点検する人によって判定がバラバラだったり、損傷を見落としたりすると取り返しのつかない事故等に繋がりかねないので、ある程度知識と経験を持った技術者が点検しましょう。ってことですね。

その資格としては1つではなく、技術士やコンクリート診断士、橋梁点検士、道路橋点検士など色々あります。

道路橋点検士の取得方法と流れ

道路橋点検士を取得するには、道路橋点検士技術研修会という研修を受けて、修了する必要があります。

そこで、既に点検業務の経験が1年以上ある人は道路橋点検士、ない人は道路橋点検士補の資格を得られます。

資格を取ってからも、4年おきに更新講習会があります。

道路橋点検士技術研修会の受講資格

研修会を受講するために、以下のとおり橋梁に関する実務経験もしくはその他の資格が必要となります。

以下のいずれかを満たす必要があります。

  • 大学、大学院卒業後、指定学科3年(指定学科以外は5年)以上の橋梁に関する実務経験
  • 短大、高卒後専門学校、高専卒業後、指定学科5年(指定学科以外は7年)以上の橋梁に関する実務経験
  • 高校、中卒後専門学校卒業後、指定学科7年(指定学科以外9年)以上の橋梁に関する実務経験
  • 中卒12年以上の実務経験

※指定学科とは、土木工学、農業土木学、鉱山土木学、都市工学、衛生工学、交通工学または緑地・造園学に関する学科をいいます。

→指定学科や実務経験がどれに該当するか不明な場合は、橋梁調査会まで問い合わせてください。

道路橋点検士技術研修会の内容

定員

180名(H30年実績)

日時

9月頃(H30年は9月4日〜6日)

受講料

50000円/名

講義内容

    橋梁の維持管理
    橋梁定期点検要領の解説
    損傷基準の解説
    点検結果の記入要領の解説
    道路橋定期点検要領の概要説明
    鋼、コンクリート橋の点検(実習、座学)
    対策区分判定要領の解説
    現地実習結果の整理(試験)
    道路橋点検士登録手続き概要説明
    橋梁の補修補強
    試験

上記を見てわかるとおり、研修の大半は基準や要領の解説で、ほとんどは資料を読めばわかるものです。ただし、基準や要領は半端ない量があるため、読んで理解するには時間がかかります。実際研修は駆け足で説明されるので、まったくの素人(実務経験があるはずだからあんまりいないかもしれないけど)は戸惑うと思います。

僕の場合、国の基準ではなく県の基準で点検し、県の様式で調書をまとめていたので、すごく戸惑いました。書き方から内容までまったく違いましたからね・・・

また、年によって実習の場所や基準、講習内容が変更されることがありますので注意が必要です。

道路橋点検士、道路橋点検士補の登録申請と登録

技術研修会受講かつ試験に合格すれば、登録申請することで晴れて道路橋点検士または点検士補と名乗ることができます。

ちなみに申請してから登録、登録カードの発行まで結構時間がかかります。

登録に5000円、更新時にも3000円、更新講習会の受講に6000円。

会社からお金が出る人はいいですが、個人で目指す方は結構金額的に厳しいですね。

道路橋点検士技術研修会にあたっての注意点

  • 地方から行く人はホテルや実習の場所の下調べが必要
  • 3日目の試験対策

地方から行く人はホテルや実習の場所の下調べが必要

僕は地方から参加しましたが、東京には結構行ったことがあったので、少しは土地勘がありました。それでも、ホテルや講習会の会場探しには苦労しました。事前に調べておくことをオススメします。

そして、ホテルはできるかぎり講習会の会場近くにした方がいいです。僕は満員電車を経験したことがなかったので、完全になめてました。あやうく遅刻しそうになりました。

そしてもっと大事なのは、実習の場所と行き方を把握しておくこと。

簡単に説明はしてくれますが、各自で行かないといけないし、地方から来た人にとってはさっぱりわからないわけですよ。僕の時は電車とバスを乗り継いで行きました。

すごく困りながら行ったのを覚えています。知り合いもいなく、一人だったので周りのおじさんと妙な連帯感が生まれ、一緒に行きました。

おじさん曰く、「実習場所にたどり着くことが試験みたいなもんやな。」と。

確かにそれくらい難しかったです。

年によって場所が変わる可能性があるので、その点にも注意です。

3日目の試験対策

この研修は最終日に試験があります。実習の結果整理が試験の1つなので、実習で見落としや間違いがないよう、メモをちゃんととり、写真を撮っておくといいです。2日目のあと、ホテルに帰ってからまとめることになるからです。

あとは、先生に損傷の、種類と場所、見落としがないか、挙げた損傷があっているかなど、実習中に確認すること。

僕の時は、周りのおじさんと聞きまくって網羅しました。先生が解答となる完成版の調書を持っていたので見せてもらったりもしました。

持ち帰ってホテルでまとめるわけですが、これが結構苦労します。難しいことはあんまりないと思いますが、量がそれなりにあるんです。これを前日にしないと、試験中にまとめることになり、大変です。

僕の上司が受けた時は、前日飲み会に行ったから試験中大変だったと言ってました。

僕はホテルに机がなかったので困りました。

試験は、実習結果の整理の他に、基本知識問題の試験があります。内容としては、

    道路橋維持管理の心構え
    道路橋維持管理に関する法令
    橋梁定期点検の考え方
    橋梁の基本構造
    橋梁の損傷
    点検の安全管理
    橋梁の設計、施工
    計測機器、非破壊試験機器

以上から出題されます。大半は講習の資料から出されていると思いますが、前日は実習結果の整理に時間がとられるので、できれば1日目や事前に勉強しておくといいと思います。

僕は普段橋梁の設計や点検をしていたので大体解けましたが、法令や細かいところはさっぱりでした。それでも合格できたので、講習の資料を眺めておく程度でよいと思います。

まあ半分は絶対合ってるでしょー。くらいで合格しました。ただ全員が合格するわけではなく、中には落ちる人もいるようですね。大金払ってるんだからちょっとは甘くしてくれるといいのに。

合格率としては、体感で70~85%くらいかな?という感じです。

そんなわけで。アデュー。

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